一般的な業務用エアコンの耐用年数としては、10年から15年ほどとされています。とはいえ使用時間や使用環境、取付け後のメンテナンスなどで、この年数が大きく変わると言えるでしょう。取付け後に定期的にメンテナンスを行う事は、突然生じる故障を最小限なものにし、故障が生じる使用年数の期間を延ばすことにもつながります。業務用エアコンは機械の構成上、送風機や電気部品、冷凍サイクル部品など、様々な部品によって構成されています。

これらの部品は、少しずつ劣化していくのです。現在は業務用エアコン取付け後は定期的に点検を受けることが義務付けられています。定期的な診断によって、異常をある程度予測することができるため、最小限の部品の交換などによって空調機を維持することができ、大きなトラブルの防止にもつながるでしょう。耐用年数にはいくつかの視点がありますが、通常の使用状態で機器の運転時間を1日10時間と仮定した場合に、それぞれ6から15年の耐用年数が目安となっています。

しかし場合によっては対応年数が短くなるケースがあるのも事実です。頻繁な家庭がある場合や、工場の空調やコンビニエンスストア等において24時間運転をしなければならない場合、温度や湿度が高、もしくはその変化の著しい環境で使っているなどが該当します。その他にも塩害地域や温泉地帯の硫化ガスなど、工場や飲食店等オイルミストなど厳しい環境で使う場合には、著しく耐用年数が低下する可能性も考えられるでしょう。